OSだって結果にコミット!ダイエットでWindows 11を極限まで絞り込んだ「nano11」
2025年9月25日
新品のPCを購入すると、Windows 11 のシステムだけで 数十GBのストレージ が占有されているのを目にすることだろう。
頭ではわかっているけどなんか釈然としない、と思ったことはないだろうか。
そんな中、なかなかセンセーショナルな記事が目に入ってきたので紹介したい。
その名も非公式の軽量版 Windows 11「nano11」 だ。
※nano11 は開発者 NTDEV 氏による非公式 OS である点をご留意ください。
nano11公式サイト:https://nano11-dev.github.io/
目次
たった2.8GB! Windows 11 最小構成の挑戦
最近のPCゲームですら数GB〜数十GBのストレージを要求する中、nano11 はサイズがわずか2.8GB。
比較として、FF15 の最低動作環境ではストレージ空き容量が100GB以上必要だ。
この超軽量化を実現はまさに結果にコミット。
徹底的に不要な機能を削ぎ落とすことで、Windows 11 を最小構成で動作させているらしい。
削除された機能・コンポーネント
nano11 では、以下のような Windows 11 の標準機能やアプリが削除されている:
- Windows Hello(顔認証・指紋認証など)
- IME(日本語入力機能)
- Windows Component Store
- Windows Update(更新機能)
- Windows Defender(アンチウイルス機能)
- 既定アプリ、壁紙、不要ドライバー類
その代償として、セキュリティ面はほぼ無防備で、マルウェアやランサムウェアのリスクが高いパラダイスのような構成となっています。
なぜ危険なOSを作るのか?
nano11 は 実用性よりもチャレンジに挑戦 した Windows 11 の軽量版だ。
目的は、「最小構成で Windows 11 がどこまで動くか」を検証すること。
一般ユーザー向けではなく、仮想環境や研究・検証用に最適化するのが目的だ。
軽量化のメリットと注意点
- メリット:低スペックPCや古いPCでも Windows 11 を動かせるかもしれない、仮想マシンで軽量に検証可能
- 注意点:セキュリティ機能が削除されているため日常利用には危険。ドライバー不足によりハードウェアが動作しない場合もある
極端な軽量化は、体でいう「過度なダイエット」と同じで、OS の機能や安全性を著しく低下させてしまう。
適切な機能とセキュリティのバランスが、快適で安全な環境の鍵となりそう。
人も機械も、必要があって「肉」がついているのであって、過度なダイエットは禁物と言ったところだろう。